【GSトリプル】グラゼルネスイッチ

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1年ぶりの更新になります。
らきさん主催のトリプル紅白戦に参加しました。ダークホール禁止トリプル、過去作解禁トリプル、過去作解禁GSトリプル、レート準拠トリプルBO3の4ルールから1つを選択する形式でしたが、伝説戦が好きなのでGSトリプルを選択しました。

 

構築の概要
ゼルネアス@パワフルハーブ フェアリーオーラ
ジオコントロール/マジカルシャイン/ムーンフォース/まもる
207-xx-118-175-118-166

グラードン@べにいろのたま ひでり→おわりのだいち
ふんか/だいちのちから/まもる/だんがいのつるぎ
207-200-180-222-111-85

ボーマンダ@ボーマンダナイト いかく→スカイスキン
ハイパーボイス/すてみタックル/まもる/おいかぜ
170-155-100-162-90-167
170-166-150-172-99-189(メガシンカ後)

クレセリア@メンタルハーブ ふゆう
トリックルーム/スキルスワップ/てだすけ/れいとうビーム
223-xx-161-95-178-84

ドーブル@きあいのタスキ ムラっけ
ねこだまし/トリックガード/ダークホール/フェイント
131-40-87-xx-65-139

モロバレル@バコウのみ さいせいりょく
キノコのほうし/いかりのこな/くさむすび/おさきにどうぞ
221-xx-111-105-123-33

 

構築を組むまでの経緯
せっかくの機会だったのでエキシビション映えするような一発芸を仕込んだ構築を組みたいと思ったのですが、強そうなギミックが何も思い浮かばなかったため普段から使っているようなスタンダードな構築を組むことにしました。
まず、最初に採用したのはゼルネアスです。ジオコントロール型の全抜き性能から6世代伝説戦におけるトップメタであり高火力先制技やちょうはつ、くろいきり、レッドカードなどあらゆる方法でメタを貼られているポケモンですが、こちらとしても周りのポケモンでサポートしながら1ターンの隙をついてジオコントロールさえ積むことができればそれだけで大きな勝ち筋になることから迷わずジオコントロール型で採用しました。ゼルネアスの相方としては、ゼルネアスの障壁となる鋼タイプや炎タイプに高打点を持てるグラードンを採用しました。いかくの影響を受けずに役割を遂行してもらいため特殊型を選択。VGC2016でも高い使用率を誇ったグラゼルネの並びになりました。

グラードン+ゼルネアスの並びで厳しいのは上を取って攻撃してくるメガガルーラメガボーマンダメガレックウザといったS種族値100以上のポケモンです。そこで、これらにいかくを入れながら上から攻撃できるメガボーマンダを採用しました。両刀型にすることで、すてみタックルカイオーガやゼルネアスに手痛いダメージを与えることができ、グラードンに対してもハイパーボイスでHPを半分近く削ることができます。

残る3枠でS操作とねこだましワイドガードの要素がほしいと考えました。S操作枠としては、相手の構築によって柔軟に対応できるトリックルームを持ったクレセリアを採用することにしました。超火力が飛び合うGSルールにおいてほとんどの技を1回は耐えてトリックルームを貼れること、非トリックルーム下でもてだすけでメガボーマンダやゼルネアスをサポートすることができること、S実数値84の個体を使用することでほぼ確実にスキルスワップで天候をとりながらグラードンを動かせることを評価しました。

次にねこだまし枠として候補に上がったのはカポエラードーブルです。どちらもワイドガードを使用することができ、全く違った魅力のあるポケモンですが今回はドーブルを採用しました。今の並びではダークホールを打たれやすい盤面になってしまうことが多いのですが、ドーブルであればトリックガードでダークホールから守ることができます。

最後の1枠は色々と悩みましたが、カイオーガ絡みのトリックルームパーティに強くするためにモロバレルを採用しました。トリックルーム下での圧力はもちろん、非トリックルーム下でもいかりのこなでゼルネアスのジオコントロールをサポートできるので腐りません。
これでゼルネアス+グラードン+ボーマンダ+クレセリア+ドーブル+モロバレルの並びが完成しました。


構築の詳細

ゼルネアス@パワフルハーブ フェアリーオーラ
ジオコントロール/マジカルシャイン/ムーンフォース/まもる
207-xx-118-175-118-166

・A232メガレックウザのいのちのたまガリョウテンセイ耐え
CSベースの配分です。おくびょう最速個体とひかえめ耐久振り個体との選択になりますが、A232ハチマキガリョウテンセイやC183+2ムーンフォースを耐えることよりもゼルネアスミラーで先制する可能性を高めることの方が重要だと思い最速個体にしました。耐久ラインについては最悪メガレックウザの前でも動かせるようにガリョウテンセイを耐えるラインに設定しました。実際に使用した個体はHとBの個体値が少し低いため、最高乱数を引かない限り耐える調整に甘んじています。
技は採用理由のジオコントロール。タイプ一致技のマジカルシャインムーンフォース。大事に扱うためのまもる。
持ち物はジオコントロール型なのでパワフルハーブ一択。

 

グラードン@べにいろのたま ひでり→おわりのだいち
ふんか/だいちのちから/まもる/だんがいのつるぎ
207-200-180-222-111-85
縛れる範囲を広げるためにCに振り切りました。ゲンシグラードンは無振りでもA255Wダメージだんがいのつるぎを耐えることができますし、C222だいちのちからはモロバレルのキノコのほうしで眠らせたり、クレセリアスキルスワップでふゆうを移すプランをとったりすることからグラードンミラーを重く見た配分にする必要はないと感じ、あらゆる技のダメージを抑えるためにHにも振り切りました。
技は一致範囲技のふんか。天候に左右されず鋼タイプに打点を持てるだいちのちから。大事に扱うためのまもる。最後のスロットにはカイオーガやジオコントロールを積んだ後のゼルネアスに対する打点となるだんがいのつるぎを採用しました。ただこの枠は今でも怪しいと思っており、ひこうタイプの処理が楽ではないためいわなだれ10まんボルトといった技を採用するべきだったと思います。

 

ボーマンダ@ボーマンダナイト いかく→スカイスキン
ハイパーボイス/すてみタックル/まもる/おいかぜ
170-155-100-162-90-167
170-166-150-172-99-189メガシンカ後)
メガシンカ前でも最速90族の上から動くことができ、メガシンカ後もメガレックウザの上を取って行動したいことから最速。残りはハイパーボイスのダメージ量を増やしたいことからCに振り切りました。本当はC183ゼルネアスのWダメージフェアリーオーラマジカルシャインを耐える配分にしたせっかち個体を使用したかったのですが、個体の用意が間に合わなかったのでむじゃき個体を使用しました。
技は削り技としてのハイパーボイスカイオーガやゼルネアスへの打点となるすてみタックル。大事に扱うためのまもる。最後の枠には2枚目のS操作としておいかぜを採用しました。

 

クレセリア@メンタルハーブ ふゆう
トリックルーム/スキルスワップ/てだすけ/れいとうビーム
223-xx-161-95-178-84
上記の理由からS84。とはいえ、なまいきは最遅の個体しか持っていなかったために、その個体のBを削ってSに振るというありえないことをしたのですが、腐ってもクレセリアなので色々耐えて役割をきちんと果たしてくれました。
技は採用理由のトリックルーム。交代することなく天候を取り返したり、ふゆうで地面技からグラードンを守ったりするためのスキルスワップ 。全体技と相性がよく、確定数をずらすことができるてだすけ。攻撃技はメガレックウザメガボーマンダの処理を急ぎたかったのでれいとうビームを採用しました。
持ち物はちょうはつやアンコールをケアできるメンタルハーブを持たせました。

 

ドーブル@きあいのタスキ ムラっけ
ねこだまし/トリックガード/ダークホール/フェイント
131-40-87-xx-65-139
GSルールで飛び交うような特殊技はまず耐えることができないので、先制技を耐える可能性をあげるためにBに振り切りました。本当はメガボーマンダにおいかぜを採用した関係でおいかぜ下でメガガルーラの上を取れ、トリックルーム下で最遅90族の上からダークホールを打てるS84の個体を使用する予定でしたが、用意が間に合わなかったので最速のものを使用しました。
技は採用理由のねこだましとトリックガード。催眠耐性が薄い並びを咎めダークホール。全体技が中心の構築のため、ワイドガードをケアできるフェイント。組内で調整していたときにWittigさんが使っていたフェイントドーブルが強そうだなと感じ、アイディアを拝借しました。結果的にワイドガードを採用することができませんでしたが、ドーブルが盤面にいるだけで見えないワイドガードの択を相手に押し付けられること、ワイドガードは詰めの盤面で押すのが一番強いと思っていてその頃にはドーブルが瀕死になっていることが多いだろう、ということから今回は見送りました。
特性はすばやさや命中率が一段階下がった時のデメリットよりもすばやさや回避率が二段階上がった時のメリットの方が大きいためムラっけにしました。
持ち物は行動保証をつけるきあいのタスキを持たせました。ムラっけともシナジーがあります。

 

モロバレル@バコウのみ さいせいりょく
キノコのほうし/いかりのこな/くさむすび/おさきにどうぞ
221-xx-111-105-123-33
・A232メガレックウザのいのちのたまガリョウテンセイ耐え
・最遅ドータクン-1
A146ファイアローのこだわりハチマキブレイブバードを耐えて動いてほしいことからバコウのみを持たせました。せっかくバコウを持たせるならガリョウテンセイも耐えてほしいということでそこまで耐久ラインも引き上げました。また、最遅にする必要を感じなかったため、非トリックルーム下で相手のモロバレルに対してmoveでキノコのほうしを受ける可能性を高めるために最遅ドータクン-1のSラインとしました。
技は味方を動かす猶予を作れるキノコのほうし。ゼルネアスを強力な単体技から守るためのいかりのこな。カイオーガへの打点となるくさむすび。最後のスロットにはジオコントロールを積んだゼルネアスをトリックルーム下で動かせるおさきにどうぞを採用しました。ただ、ここは相手のゼルネアスを重く見てクリアスモッグにするべきだったかなと思います。
持ち物は上記の理由でバコウのみを持たせました。
特性はさいせいりょくを選択。ほうしでは不必要に麻痺や毒を引いてしまい、キノコのほうしで眠らせるプランが崩れる可能性があります。

 

紅白戦簡易レポート  vsらぎragiさん
初めて対戦する方で何も情報がなかったのですが、ニコニコ動画に実況動画をあげていらっしゃったので視聴してみるとトリプルにおいては初見殺し要素の強いギミック系の構築を好むことがわかりました。エルフーン+テラキオン+ドーブルには避けるしか勝ち筋がないのですが、この手のコンボは使ってこないだろうと踏んで完全に切ることに。ギミック系の構築に対してはドーブルモロバレルで妨害しながらゼルネアスを立てることができれば数値でゴリ押せるだろうと考えていました。余談ですが、対戦が終わったあとに7世代の動画をチェックしていたらエルテラも使っていらっしゃったのでこの推測は間違いであったことに気が付きました……。

実際のらぎragiさんの構築は、カイオーガ+パルキア+トリトドン+バシャーモ+ ニャオニクス♂+ドーブルでした。ゼルネアスの処理が大変そうなので1ターン目から積極的にジオコントロールを狙っていくプランを取りました。

対戦の概要としては1ターン目でジオコントロールゼルネアスを立てることができ、2ターン目ではドーブルのフェイントできあいだめを積んだバシャーモのまもるを解除して倒すことができたので、やりたいことをさせずにそのまま押し切ることができました。
1ターン目のこちらのドーブルねこだましドーブルに関しては、動画のニャオニクスの技構成がしんぴのまもり/いばる/ひかりのかべ/リフレクターだったためファストガードがないと確信して選択したのですが、ニャオニクスねこだましを持ってて焦りました。普通にトリックガードでよかったです。
また3ターン目に関しては明らかにミスで、メガボーマンダすてみタックルトリトドン方向に打つならクレセリアではなくグラードンを投げるべきでした。仮にパルキアのドラゴン技がドーブル方向に打たれていてグラードンを失ったとしてもメガボーマンダで詰めることができますし、何よりもゼルネアスがカイオーガの雨下の水技を急所被弾して倒れる負け筋を作ってしまいました。カイオーガは動かないだろうと踏んでいたのですが、冷静に相手視点で考えると守ったところでどうしようもないのでクレセリアを繰り出すにしてもカイオーガ方向にすてみタックルを選択すべきだったと思います。

 

BVはこちら↓(DRFW-WWWW-WW5Z-QM5B)

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おわりに
調整を始めてから数戦は全く勝てずに不安になりましたが、この並びにしてからはフレ戦も含めて全勝することができたので自分で組んだ割にはそこそこのものになったのかなと思います。とはいえ叩きを切っていたり、ファイアローのようなスイーパーを採用していないため一手間違えるとゼルネアスの処理が厳しくなったりと改善すべき点もたくさんあります。また、対戦回数が少なかったのもありますがS操作を2枚にした恩恵をあまり受けることがなかったので、次グラゼルネを組むならおいかぜに寄せてみようかなと思っています。


紅白戦のおかげで久々にトリプルを楽しむことができました。開催していただいたらきさんには本当に感謝してもしきれません。参加されたみなさん、お疲れさまでした。GSトリプルは個体の用意こそ大変かもしれないですが、普段のトリプルでは味わえない超火力が飛び交う楽しいルールなのでぜひやりましょう。フレ戦もいつでもお待ちしております。

 

おわり